「建築設計に携る者として、なにか出来る事はないのか?世の中のいい加減な事を、少しでも改善できる方向へ向ける事は出来ないか?と痛感した経験が多々あります。
住宅相談会を各地のコミュニティーセンターや住宅展示場で執り行ってきましたが、そこでの相談内容は大変問題のあるものが多数有りました。多くは相談出来る相手を失い、八方塞がりの状態で相談に来られます。
施工ミスの写真を持ち込む方、建築条件付き分譲物件でフリープランとうたってにもかかわらず、「この設計条件では不可能だ」と言われ、しぶしぶ妥協案の図面を持ってこられる方、平面と立面図しかもらってない状態で建物が完成間近まで来ている相談者。漠然と他人任せにして進めてきた弊害が出てきたのでしょう。その上、問題が露呈してくるのは、ずいぶんと工事が進んでからとなります。すでに、後戻りできないところまで来てしまっています。もう少し前の時点で相談があれば、少なくともこんな事にはならなかっただろうにと悔しい思いをしたことが多々有りました。住宅相談会での相談を設計に反映し納得出来る家の実現に向け努力しています。
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