住まい造りでいつも考えることは、そこに住む人が本質的な部分で自然体で生き生きと暮らせる器を造りたいと思っています。
それには、その器が魅力的で生き生きしていなくてはならないのではないでしょうか。
住む人どうしの関係や、固有のライフスタイルに合わせて、空間どうしを上手に関係付けることや、光や風、緑などの人間に直接働きかけてくれる自然との関係を上手に考え、また空間を構成する素材の強さ、弱さ、やさしさ、暖かさ、冷たさなどを大切にし、活かしていくことが重要になってくると考えています。それによって心を刺激し、時には心に力を与え、時には安らぎを与えてくれる場所、住宅をとおして、生活の中で感じられる器を、住まい手と共に知恵を絞って考えていきたいと思っています。 |